女性をターゲットにした「風俗市場」が活況を呈している。これまで男性をメインとしていたアダルトマーケットが女性の需要を取り込むようになったのは最近のことだ。AV制作会社『ソフト・オン・デマンド』では、2009年8月に女性向けAVを初リリース。前代未聞の試みだった。
「この業界には、女性向け商品は売れないというジンクスがありますが、女子社員を15人ほど集めて話していたら、『女性がいかにスケベな生き物か』ということが分かりました(笑)。そこで『世の女性もみんなスケベだろう』という仮説を立てて、セックスのハウツー物とドラマ仕立ての作品をリリースしたんです」
と話すのは、同社・女性向けAVレーベル『SILK LABO』プロデューサーの牧野江里さん。
「男性向けAVは月2000本売れれば成功と言われますが、それと同じペースで売れました。第1弾のドラマ作品は現在まで1万2000本売れています。販路も圧倒的に少ないのにこれだけ売れたのだから、潜在的なニーズは絶対にあると確信しています」
現在まで33作品をリリース。主な購買層は20~40代のOLや主婦だという。
「AVを購入するのはごく普通の女性なので、徹底的なソフト路線に舵を切りました。男性器を撮る際もモザイクではなくパンツが盛り上がっている様子を見せたり、女性向けAVならではの工夫を凝らしています。女性は挿入だけではなく、前戯を含めてセックスを総合評価しますし、愛情溢れる普通のセックスを求めているんです」
女性がAVを購入する動機は、男性のそれとはまったく違うようだ。
「オナニー目的は意外と少ないようです。ご主人と一緒に観た女性は『いままで自分がして欲しいセックスを口に出せなかったけど、夫の理解が深まりセックスレスが解消した』との声を寄せてくれました。
夫婦の営みがある女性でも、それに満足しているとは限りません。男性本位のセックスに嫌悪感を持つ女性は少なくない。ご主人や彼氏に『こうして欲しい』という純粋な憧れでAVを観ているようです。
若い時、性的被害を受けて男性不信に陥っていた女性から『AVを観て前向きに恋をしたくなった』という声も届けられました」
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