早稲田大学で「恋愛学入門」という講義を持つ国際教養学部(政治学)の森川友義教授。男女の恋愛を心理的な面だけでなく経済的にも紐解き、学問として捉えている教授ですが、今回は男性ならば知っておきたい「セックス」についての考察です。
以前、経済的合理性の観点から「キスの値段」を算出したことがあります。デートを重ねてキスに至るまでのお金は、4万2000円になりました。つまり、平均的な「キスの値段」はふたりで4万円から5万円と心得るべき。一般的な社会人がこれぐらいの投資をしてキスできなければ、「これは望みなし」と考えて撤退するのが賢明です。
さて今回は、その後に訪れるべき「セックスの値段」を算出したいと思います。
日本人の場合は、いったんキスに至ると、セックスまではそれほど時間がかからないのが特徴です。前回、キスに至るまでに必要なデートの回数は約3回と計算しましたが、セックスについてはキスからさらに2回、最初から数えて5回くらいで至るというのが平均のようです。
一般的な20代の1回のデート代はひとり当たり約7千円、ふたりで1万4千円ですので、セックスを5回目とすると、最初のデートからセックスまでは1万4千円×5回=7万円。多少、余裕をもたせても最初のデートからセックスに至るまでには7万から10万円の投資(ホテル代を除く)が必要で、これが「セックスの値段」になります。
日本人はキスからセックスまでにあまり時間はかからないと申しましたが、キスはセックスへの重要なステップですので甘く見てはいけません。ここでは「上手で官能的なキス」ができるのかどうかが問われているのです。ここをクリアできれば、次の段階であるセックスへの道のりは案外短い、ともいえます。
逆にいうと、もしキスからセックスまでに時間がかかるとか、セックスをいやがられるという場合には、自己点検が必要です。つまり、キスをしたときに、①男に人工的なくささ(ニンニクやニコチンなどの悪臭)があった、②「好き」というメッセージが伝わらずに、遊ばれているかも、と彼女が疑念を持った、③体臭が気になった、④雰囲気づくりが悪く、ガツガツ焦っていると思われた、のどれかの可能性が高いです。どうしてもうまくいかない方は、上記の4点の点検箇所をしっかりチェックしていただきたいものです。
そのうえで原因がわからない場合、最も簡単な解決方法は、彼女に何が悪いのか直接聞いてみる「正攻法」です。しかし、正直に教えてくれるとは限りませんし、「なんでセックスしてくれないの?」と聞いたら関係がぶちこわしになるので、ここはひとまず「引きの戦略」を用いて、相手の出方を確認する戦術をとるのが最善の方法かもしれません。
「押してもだめなら引いてみる」という戦術で、しばらく連絡をとらないとか、メールに即答しないとか、ちょっと不機嫌なそぶりを見せて、相手の出方をうかがうのも、恋愛の楽しみ方のひとつと心得ておきましょう。
さて、こうした一連のやりとりのなかで特に重要なのは、彼女のことが「大好き」というメッセージです。せっかくキスまでたどり着いたのなら、あとは「好き」という言葉は小出しにすることなく、声を大にして「好き」と言ってあげましょう。そうすれば、仮に多少の減点があっても心を開いてくれるはずです。
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